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桜田組の組長さん

第2章 誘拐

咲哉side

「和馬ー。遅かったな。なんかあったのか?」

和馬がお嬢の部屋から出てきたから声をかけた。

「ちょっとな」

「ふーん。まっいいや。濱田の件と熊田組の件どうなった?」

「熊田組なんだが、今夜お嬢が直々に熊田組へ行くそうだ。」

「えっ?それって『潰す』ってことだろ。…お嬢そーとキレてんな。」

「そりゃあ、あんなことされたんだからな。」

「まーな。…俺のことも怒ってんのかな…」

一番気になっていたことをボソッと言った。

「…安心しろ。お嬢は咲哉との行為全く覚えていないから。」

「…そっか」

全く覚えていないってのも傷つくよな…。

まあ、これでお嬢と普通に話せる。


「濱田家の件なんだが、お嬢からお許しがでた。」

「まぢで!?…反対するかと思った」

「反対しない代わりにお嬢が意見を言った。だからその意見を取り入れる。」

「どんな意見だ?」

「それがまた面白いんだよww…ちょっと耳貸せ」

「…?」

「…が………を…ける…って言い出したんだww」

「ぷっwwwwさっすがお嬢だなww」


「だろ?ww…けどお嬢の意見はいいんだが、僕たちの案に1つ問題があるんだ。」

「??」

「誰が濱田麗子を『ヤるか』ってこと。」

「…和」

「僕は嫌だから」

早っ!!

俺も嫌だし…
誰にすればいいんだよ!

「…じゃあ龍さん?」

「なんで龍さんが出てくるわけ?」

「確かにそうだよな…。これは俺たちの失敗だからな2人で責任とらなきゃな。」

「『2人で』っておかしくない?責任をとるのは咲哉だけだろ。」

「はぁ!?なんで?」

「咲哉が護衛できなかったからこんなことになったんだろ。」

「なんでそうなんだよ!!確かに俺がしっかり守ってあげれなかったからだけど、肝心な時にいなかったお前も責任とるべきだ!!」

「僕は仕方ないじゃん。仕事をやっていたんだから。」

「なーにー!!!!」

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