テキストサイズ

桜田組の組長さん

第2章 誘拐

「新人の皆。私がこの桜田組の組長、桜田綾音。よろしくね」

『まぢで組長なのかよ…。でもなんかいい!!』
『だよな!!すっげぇ可愛いし』
『俺タイプだわぁ〜』

ゴホンッ

和馬が咳払いをして皆を黙らせた。

「僕は組長の護衛をしております、竜宮和馬です。…組長に手を出したら殺しますので(ニコッ」

《《…こえー》》

新人たちの顔が固まった。

「同じく組長の護衛をしている、神威咲哉だ。組長と話していても殺すからな!!」

《《えぇー…話すだけでも殺されるの…》》

サッ−

新人たちの顔から血の気が引いていくのがわかる。

空気がドヨンとしている。

「皆さん、本題に入りますね。」

真理子がこの空気をかえてくれた。

「今回、あなたたち新人さんは熊田組へ行ってもらいます。もちろん新人さんだけで行かせても、皆殺されるでしょう」

『皆殺されるかわかんないですよ』
『そうそう!!普通に倒せばいいんですよね?楽勝っすよww』

「熊田組は200人体制であなたたちを待っています。7対200…これでも勝てますか?」

『『…ーっ』』

「ですので、熊田組へは組長たちと行ってもらいます。」

『…それでも10対200だろ?』
『無理じゃね?』

「皆さん。桜田組の組長ですよ?私たちの組長をなめてもらっては困ります。…組長がどんな闘い方をするのか、その目で見てらっしゃい」

『『はい!!』』

皆が1つになったのがわかる。

さすが真理子

「さすが真理子さんですね」

和馬が耳打ちしてきた。

「うん…。私もこんな風に皆を1つにまとめられるように頑張る」

「お嬢ならできますよ(ニコッ」


本当に出来るのか不安だ。

けど頑張るしかない!!
頑張るぞー

ストーリーメニュー

TOPTOPへ