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桜田組の組長さん

第2章 誘拐

和馬side

「和。十秒後に行くから、タイム測ってね」

「はい。」

いよいよ始まる…。



…さあ

タイムを測ろうかな。

ピッ

「よしっ!!!」

ガンッ

ボキッ
バキッ


…組長、また腕を上げたな。

『すっすげぇ…』
『これが…桜田組の組長の力か』
『綺麗…。だけど怖い…』


「新人たち。これが桜田組の組長だ。…逆らったらどうなるかわかったな?」

『『…ブルッ』』

いい反応だ。

これで新人が言うことをきく。


「あと20人っ!!!!!」


あと1分しかない。

3分はやっぱり無理か。

ボキッ

ベキベキッ

グチョッ


「あと2人!!」

あと10秒。


9、

8、

7、

6、

5、…

「和っ!!」

ピッ




さすが組長ww

「和ー!!何分?」

「2分58秒です。…さすがです」

「っしゃー!!」

『嘘だろ…?すげぇ』
『でも見ろよ、組長の顔と体血まみれだぜ…』


血まみれ?

あー
返り血のことか。

「組長、返り血がすごいですよ。」

「派手にやったからね。…それより咲は?」



咲哉忘れてた。
まぁ結果はわかるんだけど。


おっ
いたいた。

まだ殴ってるよ…。

「あそこにいますよ。…咲哉のやつあいつを殺す気なのか!?」


『こっ殺す!?』
『ほんとだ!!気を失ってるのに殴り続けてるぞ!!こえーよあの人』

『殺してるの!?咲哉が!?』
『いやー!!止めて』


新人たちがざわめきだした。


あのバカ

なに考えてんだ!!
新人がいるんだぞ!?

少しは冷静になれよ!


「ーっ!!『バッ』」

咲哉を殴りに行こうとしたら、いきなり組長が僕の前に手をだして止められた。


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