
桜田組の組長さん
第2章 誘拐
「今度はしっかり守ってね。」
私が咲哉にそう言ったら大きく頷いてくれた。
ザッザッ…ザ
『おい。こいつらをやったのはお前らか?』
体格がよく、左目に眼帯をつけている男が私たちの前にいた。
なんだこいつ…
ザコとは違うオーラだ。
あーなるほど
こいつが熊田組の組長か。
「私は桜田組の組長。昨日のことでちょっと話がしたい。」
『お前が組長!?…かわいい組長も世の中いるんだなww…昨日お宅の組になにかしたっけ?』
「…」
ミキッ
『うっ…』
ドサッ
私は熊田組の組長の腹を殴って倒した。
周りをみたら熊田組の人たちがアタフタしていた。
「咲、和。帰ろ」
「組長。このデカ物どうすんの?」
「そのままでいいよ。」
「ほーい。」
「熊田組の人たちー!!明日学校終わった帰りに行くから、話し合いの準備しててね」
『はっはい!!』
よしっ。
帰ろう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
和馬side
組長のオーラがいつものお嬢に戻った。
「帰ろっ♪」
『…組長!!すごいですね!!』
『一生ついて行きます!!』
新人たちがお嬢の周りを囲む。
「ふふっすごいでしょ」
お嬢は笑いながら言った。
「はいはい、お嬢はすごいですね〜。帰りましょうね〜。車に乗ってくださいね〜。」
僕は新人たちを払いのけ、お嬢に車に乗ることを伝えた。
「はぁーい」
返事をしたが地面にしゃがみ落書きをしている。
「熊田組制圧っと…クマの絵も描いちゃお」
機嫌いいなww
お嬢は喧嘩が終わるとなぜか機嫌がよくなる。
お嬢が戻ってきたから車に乗せた。
バタン
車に乗るともうみんな乗っていた。
