
桜田組の組長さん
第2章 誘拐
「ふぅー。疲れたぁ〜」
「お疲れさまです。」
「ごめんなお嬢に迷惑かけて…。」
「別にいいよ仲間じゃんか!!」
「…本当にごめん」
「あーもー!!いいってば!!そんなに謝るなんて咲らしくないよ?いつもの楽しい咲に戻ってよ」
咲が沈んでたから私は明るく言った。
「…そうだよな。俺らしくないよな。…よーし!!新人ちゃーんまたいろんな話しようよ」
「ぷっww切り替え早いな咲は」
「そうですね。」
私はなんとなく外の景色を眺めた。
「外、真っ暗だね。」
「もう11時すぎですからね。」
「そっか…。明日濱田さん学校にくるかな?」
「どうでしょう。けど今日は学校に行ってたみたいですよ」
「そうなんだ。じゃあ明日も来そうだね」
「そうですね。」
私は真っ暗な外を見ながら、
「ねぇ和」
「なんです?」
「和はなんで敬語なの?」
前々から気になってたことを聞いた。
「?」
「前から気になってたんだよね。なんで咲はため口なのに和は敬語なの?」
「組長には敬語で話すことが正しいので普通はため口で話さないんです。」
「咲はなんでため口なの?」
「あいつはバカですから直せないんですよ。」
「そうなんだ。咲は仕方ないねww…和〜。屋敷に着くにはあとどれくらいかかる?」
「あと20分くらいです。…眠いんですか?」
「うん…。和の肩貸して?」
「いいですよ。」
「ありがとう…。ちょっと寝るから。」
「はい。屋敷に着いたら起こしますね」
「お願いしまーす」
私は和の肩に頭をかけて寝た。
