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桜田組の組長さん

第1章 桜田組

綾音side

ふと右を見てみると和馬がいなかった。

「真理子〜和を見なかった?」

私は台所に行き真理子に聞いた。

「和馬君ならさっき学校に行ったわよ?なんでも先生から頼まれ事をされてたみたいで…。」

「ふーんそうなんだ。…真理子ありがとう。それじゃ私も今から学校行ってくる!!咲には『先に行った』って言っといてねー」

私は走って屋敷をでて和馬を追いかけた。

「あっ……。屋敷からでるの早っww」


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和馬side

「1人でのんびり歩くのもたまにはいいな…。」

お嬢がいたらもっといいけど。

そう思っていると遠くから

「かーずー!!」

「お嬢!?…なんでいるんですか!?」
「和が先に行くからっ…ハァ…ハァ」

えっ
お嬢そんな理由で追いかけてきたの?

「…咲哉と学校に行けばいいじゃないですか?」

「だって最近、和とは喋ってないもん!!…たまには2人で話したかったし」

…お嬢。
かわいいこと言うなよな。

「お嬢でもかわいいこと言えるんですね。」

言ってしまった…。
また言ってはいけない事を言ってしまった。

「っな!!失礼なやつ……でもそう言うとこ好きだよ」

ん!?

「…お嬢……それはどぅ」

「ダメだよ和!!屋敷の外で『お嬢』って呼んじゃあ。」

「あ……そうでしたね。以後気をつけます。」

「うん!!わかればいいですww」

「綾音…それは僕の真似ですか?」

「へへっwwわかっちゃった?」

「わかりますよww」

「あっ!!和が笑った!!久しぶりに笑ったとこ見た」

「そんなに久しぶりでしたか?」

「うん!!だっていつもムスッとしてたから笑ったところ久しぶりだよ」

「んー」

そんなに久しぶりじゃないと思うんだけどな〜。

「ほらまた考え込んでムスッとしてる!!和は笑ったほうが似合ってるよ♪」

お嬢はそう言って、僕の頭をくしゃくしゃしてきた。


…かわいすぎだろっ。


お嬢、「好き」って言ったこと自分で気づいてんのかな?

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