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桜田組の組長さん

第1章 桜田組

咲哉side

「くっそー…お嬢のやつ俺を置いていきやがって!!」

俺は飯を食べながら仲間たちと話していた。気づいたらお嬢と和馬がいなかった。

置いて行かれた…。


「俺が言うのもなんだけど、和馬とお嬢2人だけとか心配だ!!」

和馬のやつお嬢に手だしたらただじゃおかねぇ!!

もうスピードで走ったら前方にお嬢と和馬を発見した。

「いた!!…おーいお嬢ー。」

「…?あっ咲だ!!おーい咲ぅ〜」

お嬢が手を振ってぴょんぴょん跳ねている。

ウサギみてぇww

「置いて行くとかひどいよ!!」

「ごめんねww」

「…和馬からなんかされなかった?」

「和から?されるってなにを?」

「お前と一緒にすんな。お嬢にはなんもしてねーよ。」

「ほんとか?」

「ほんと。…ねっ、お嬢?」

「よくわかんないけど、話してただけだよ?…あー!!」

「なになに?お嬢やっぱり和馬になんかされたの?」

「屋敷の外では『お嬢』って呼んじゃあダメって言ったじゃん!!」

「なんだそっちか…。…わかってるって綾音♪」

「ふむ、よろしい…では、いざ学校へ!!」

お嬢1人だけガンガン進んで行く。

今日のお嬢、なんか異常にテンション高いな。和馬となに話してたんだろ?

ちらっと和馬の方を見た。

…和馬が笑ってる。
なんかすげぇ新鮮だ!!
笑うとイケメンがよりイケメンになるし、なんか輝いて見える…。

こっ神々しい

「なに見てんだよ。」

「あっ…いやごめん」

やべー
『和馬に見とれてた』とか死んでも言えねぇ!!


「……?変なやつ」


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