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素直になれるか?

第2章 素直になれた二人の始まり

どれだけ今まで妄想の中で課長を抱いてきたか分からない位なのに、いざ現実が目の前に来ると…
色々戸惑うわけで。

取り敢えず、課長をお姫様抱っこしてベッドまで連れてきた。

首に腕を回され、運んでる最中でもキスしたりした。
案外、課長って積極的なのか…

ベッドに下ろし、課長に跨がり再びキス。
頬や瞼、おでこにもしつこい位にキスを降らせる。


「課長、本当に好きです。どうにかなりそうで怖い位…」

課長の頭を抱え込むように、ギュッと抱きしめた。
好きが爆発しそうで、どうしていいのかわからない。

「俺もだ。もう、ブレーキなんてかけてやれねぇし、お前を堕落させるかもしれない…けど、後悔すんなよ」

課長も両手を俺の背に回してしがみついてくる。

「するわけない」


そう言うと、課長からキスをくれた。
まるでご褒美みたいに。

「一成って呼べよ」

耳元で囁く声が、あんまりにピンク色で、危なくそれだけでいきそうになったが、気合いで押し留めた。

ちょ…名前呼ぶとか。
いいの?

「か、一成…さん」


やべえ。
ちょう恥ずかしい。


「秋。好きだ」

俺の大好きな笑顔。
反則だって。これはもうだめだって。
そんな顔でそんな声で俺の名前呼んで、好きとか言っちゃうなんて、もう堕ちないわけねぇ。

首筋に舌を這わせ、その間にシャツのボタンを全て外した。
露わになった鎖骨に軽く歯を立てる。

「ん…秋…、痕はつけんなよ…」

課長はそう言うと俺の頭をポンポンと軽く撫でた。

「見えるとこにはつけないようにします」

にこっと笑って、鳩尾の辺りにきつく吸い付き、小さなキスマークを残した。

「あ、お前。やめろって」

慌てた素振りもなく、諦めたように笑う課長が可愛い過ぎてヤバイ。

「俺のもんって印、つけたいんですよ」

「そんなもんつけなくても、お前のだ」

何この破壊力。何この甘い感じ。
ヤバいって。

「一成さん、もう喋んないで。益々好きになる」

「なってくれ」

はい、降参。

「ちょ、本当、煽らないで。理性ゼロになると色々ヤバいから…」

「はーい」

おどけた仕草と笑いを含んだ声に、たまらなくなってその口を塞いだ。

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