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されたい

第2章 初恋の続き




ーーー8年前…



中学生になって早々の入学式の途中、高熱を出して倒れた私を、保健委員だった、晃くんが保健室まで運んでくれた



目を覚ました時、保健室には先生が居らず、晃くんと私だけだった



「…すいません…迷惑かけちゃって…えっと、お名前…」



「あ、起きた?迷惑なんてかけてないよ。入学式の途中だし、災難だったね…あ、俺は、3年の立花。立花 晃、って言います。君は…、えーと、新入生の、ちな…つさんだっけ?」



「あ…はい」



「ごめんね、物覚えが悪くって…」



そう言うと、彼は笑ったので、私もつられて笑った



何故笑ったかなんて分からないけど、しいて言うと…彼の笑顔はお日様みたいに輝いて、格好良かったからだ。


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