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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

そんな私に荒木は


「…もしかして…知ったの最近?柴多も焦ったのかな。」


仙人か!?


「荒木くん!お客様、来てるよ!」


「あっ…あぁ。また後でな!それと今日、宮脇目当てのお客様も来ると思うから!ホームページとかでも、高橋樹と来店って告知あったからさ!」


「高橋さんと…来店?」


知らんがなっ!
やっぱり謀略じゃん!


私は、キッと高橋さんを睨むと


「宮脇ちゃん、そんなにキツく見詰めて~惚れ直した~?」 


ニンマリ笑ってるし!


惚れるか!


人類で二人きりになっても、あんただけは、惚れん!


人の事バカにし過ぎだ~!


怒りが沸点に到達しそうな時…


「コーディネート…して貰えるかな?宮脇さん。」


低音で心地良い声が、頭上から降って来た。

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