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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「うん…私もビックリしたよ~!店に着いたら、高橋さんいてさぁ!更に榎田部長も居たんだよ!」


『榎田部長も!凄いなっ!詞ずっと憧れてたもんな~。話したの?』


上手く話しは、榎田部長に移った!


「話したよ~。握手もしてもらった!これも柴多が店長に路面店の話を持ち掛けてくれたからだね。有り難う~!」


素直に、感謝した。


『はは…詞にそんなに言われると、俺もマジ嬉しいよ。』


そう言った柴多の声が、いつになく温かく聞こえた。


ズキンッ!


瞬間、胸の奥に痛みが走りザワザワする。


あぁ…罪悪感と劣等感か混ざり合う。

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