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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

フロアに出ると、早速店長が


「宮ちゃ~ん!凄いじゃん!今回のMen'sMode!別人みたいだよ!」


「はい?」


まだ見てないけど、あんだけメイクしてたら自分でも別人だと思うよな~。


「見てないの?」


「はい…恐くて…まだ。」


店長は、Men'sModeを差し出しながら 


「ははは~!綺麗だよ!樹くんと引けを取らないから。自信、持ちなよ!」


「店長…わっ!」


何だよこれ!


表紙は見事なくらい、高橋さんと私のツーショットのを使われていたし、中はメインは高橋さんだけど、かなりのショット数を使われている。


高橋さんは、いいよ…この道で突き進めば、もし毎回ツーショットを載せられたら私の人生どうなるのよ!


ワナワナしてたら、更に…


「詞…これ…。」


キタッ!


振り向くと、柴多は明らかに不機嫌だった。

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