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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

ふと疑問が過る


「あのさ…確かに榎田部長も絡んでるけど、正直いつまでこんなセット撮影させるの?」


「へ~?知らないよ!榎田部長が、見切り付ける時までじゃない?」


見切り付ける…。


今までのも、榎田部長の指示なの。


「何それ…。見切りって…。」


「ん~!才能や利用価値?」


「そんな…。」


「高橋さん!もっと言い方があるでしょう!」


ちょっと、聞き捨てならなかったのか、保科さんがフォローに入る。


「だってそうじゃ~ん。この世界は、そうゆう世界でしょ!俺だって、いつまで続くか解らないしぃ~。」


そっか…高橋さんは、そうゆう世界で日々戦ってるんだよね。


私も、そこに連れて行かれてしまうんだろうか。


「じゃあ…利用価値があるから…高橋さんは私にちょっかい出してくるの?」


ハッキリさせたかった。


自分の気持ちも…高橋さんの気持ちも…。

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