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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「あっ!人見さんじゃないですか!今晩は~!」


体育会系のサラリーマン風の人が現れた。


何か無駄に熱いのよね…この…


「南野さん…今晩は。」


そう!家の隣の南野さん!


更に、東っちを好きみたいな噂が…。


南野さんは、私を見て


「あっ!確かお隣の~。」


覚えてないのかよ!


「西垣です…。」


「そうそう!西垣さん!」


ウザッ!


「人見さん、新しいカートリッジが出たんだけど!」


「はぁ…。」


南野さんは、浄水器販売の営業をしている。


私も売り付けられそうに、なったけど断った。


「西垣さんもそろそろどう!ミネラルウォーターより水道水の方が安全だよ!」


「いいです…硬水が好きなんで…。」


嘘だピョン!


「新しいの…下さい。」


「人見さん!流石話が解るね~!」


「マジ!浄水器付けてんの!」


「案外、安上がりですよ…。」


何だか奥様トークみたいになってきた。

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