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僕の初恋。

第2章 ☆出会ったばかりの…

「黙れよ!!女子!こっから失せろ!!」
「うっさいわね!!男子こそ出ていきなさいよ!!」

そんな口論をしている女子と男子を目の前に、悠人は言葉を失っていた。

「…とりあえず、今のうちに逃げるぞ」
「うっ…うん…」

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二人が逃げた先は、4階にある屋上だった。

「はぁ…皆何で喧嘩してたの?」
「は?…何、お前自覚してないの?」
「何を?」
「…何でもない」
「そ?」

この時、知紀は『天然は恐ろしい』と思った事だろう。

キーンコーンカーンコーン…

「ヤバッ!!早く戻ろう!」
「あぁ」

幸い一年生の教室は4階にあり、遅れずに教室に着いた。

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