
イケメン部とあたし
第3章 イケメン(茶会)部
――「……ん…」
目が覚めたら、私は知らない天井をみていた。…ん?
本当に、全く知らない天井。保健室でも…病院でもない…ここ、どこだ…?
「………ん?」
すると、私の隣に人影が見えた。
「…っ?あ、起きた?」
あ、昨日のイケメン君だ。
…って、ええぇぇぇぇ!!??
「え……え!?」
「どーも♪」
その男の子は、私にニコッを微笑みかけた。正直、顔が赤くなりそうで焦った。
「…ここ…どこですか…?」
「ここ?ここは俺等の部室」
部室っ!?ここが!?
「なんで……」
「覚えてない?君、階段から落ちたんだよ」
「階、段………あっ!!!」
そういえば!私朝…階段から。
そう考えた、次の瞬間…ッ
「……ッ!ぃたっ…」
少し体を動かそうとしたら、この痛さ…何…?
「まだ動いちゃダメだよ!」
すると違う、かわいい系の男の子が私の視界にヌッと入ってきた。
「いたた…」
これを感じる限り、すごい落ち方をしたみたいね私。
「君、一条栞菜ちゃんだよね?」
「え…あ、うん」
なんで私の名前?
「僕は木崎楓李(きざきふうり)!ここの部の部員だよ」
木崎楓李くん。なんだか聞いたことのある名前…
「俺は藤堂涼(とうどうりょう)。この部の部長だ」
部長さんだったんですか…じゃあ私をここに入れてくれた人…?
私は顔を、横から正面に動かした。そして驚愕した。
「ッ!!!???」
目の前にある風景は、本物だろうか。
