
イケメン部とあたし
第2章 出会い。
「栞菜」
今日も優しい声が私にかかる。
「紗千っ!今日もお疲れ~」
橘紗千、私の親友だ。
そして私は一条栞菜、三國高校2年C組滞在の普通の女子だ。
只今5月!2年生になって、約1ヶ月が経ちました。
「お疲れ」
「さっ、帰ろ帰ろ~。紗千今日予定ある?なかったら一緒に――」
「あ、ごめん。今日は彼氏と一緒に帰る約束してて…」
彼氏…いい響きですね。
「そっかあーっ!なら仕方ないね、また明日」
「うんっ。ごめんね。んじゃ、ばいばい!また明日!」
そう言って紗千は足早に教室を去った。私は一つ、”はあ…”とため息をつき教室を出る。
