
イケメン部とあたし
第2章 出会い。
……にしても。
一人で帰るのはやっぱり寂しいなあ…
トボトボ…
一人家への帰路を行く。
明日は一緒に帰れるかなー?――
――ドンッ…
「わっ…!!!」
やばっ、ぶつかった…
急いで顔を上げてぶつかった人に謝る。
「あっ、ごめんなさ……ッ!!!」
そして顔を上げて、私は気付いた。
(…この人、めっちゃイケメン……)
顔が赤くなるのが、自分でもわかった。
「いや、こっちこそ。大丈夫?」
「……あ、あ、はい。すみません」
その人”達”は私に道を開けてくれた。私は謝りながらそこを通った。
「……アイツ、誰?」
「一条栞菜、同じ2年。C組だ」
「ふ~ん…」
不敵な笑みを浮かばされたとも知らずに――
