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彼と僕との記録

第4章 初デートの思い出

そして、その事件? を切っ掛けに話しかけることが出来てようやくデートらしくなったんですよね。
話せた後はそのままベンチでゲームをして、二人で服をみたり雑談したりしました。
だけど、中々、二人でゆっくり話せる場所が見つからなくて……向かった先は土手でした。

最寄り駅の土手に初めて来た僕は何だか知らない場所に来たみたいで不思議でした。
まぁ、昼間だったので人はそれなりに居たし風が強くて髪は乱れるしで大変ではあったんですけどね。

そんなことを思いつつも芝生の上に座り、手を繋いだり、ぎゅっってしたりしました。
でも人が通るために恥ずかしくてうずくまってると彼が正面にきて、顔を強引に彼の方へ向けようとしてきました。

彼曰く、目を見てほしかったらしいです。僕は人と話すとき緊張する目を合わせようとしないので…。

そんなこんなで目を合わせようと頑張る彼でしたが僕も恥ずかしいので抵抗しました(笑)
そんなやり取りが続いて渋々折れたのは僕の方で一瞬だけ目を合わせました。
会わせた直後、また俯こうとしたんですがそれは叶わず、代わりに彼がまた心臓に悪いことを言ってきました。
それはーー「キスしてもいいか? 嫌ならふりほどいてくれ」そう言うと芝生に押し倒される僕。
嫌なわけが無くて抵抗しないで居ると頭上を自転車が通り過ぎる中、初めての触れるだけの短いキスをしました。

一瞬の出来事でしたが彼が離れるとジワジワ恥ずかしさがこみ上げてきて、彼に何か言う前にうずくまってしまう僕でした(笑)


ちなみに、うずくまる=体操座りだと思っていただければ分かるかと思います。
膝を立てて座るあの座り方ですね。
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