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彼と僕との記録

第3章 彼の声とSkype

初めて電話で話したのは再会をした後のこと。
cacao.さんとチャットで雑談をしていて僕が電話など人と話すのが苦手だという話から始まり、試しに話してみようということになりました。
それで互いの番号を交換してどちらから掛けるかということになり、強引に僕からということになったんですが…。
緊張してしまい一向に掛けられない僕に痺れを切らしたcacao.さんが、「私からかけるが話すのは君から」と言う条件をだしてきて僕が何かを言う前に着信音が…。
僕は一瞬出るのを躊躇したけどチャットで急かされてようやく電話に出ました。

だけど、問題はここからで二人して沈黙のまま数分。
息が詰まるような時間の中、チャットでの会話は続いていて……電話代などの話が出てようやく僕は第一声である「もしもし」を口にしました。
この一言を言うだけで心臓は五月蝿かったのに、cacao.さんは意地悪で聞こえなかったからもう一回とか、チャットで言ってきました。
頑張ったのに全然、話してくれない姿にムッとなって、「何か言って下さい」ってチャットで伝えたら「もしもし」の言葉が不意打ちで聞こえてきて。
初めて聞く低い声に緊張は増すし心臓は更に五月蝿くなった気がしました。


一言だけだったけれど、声を聞いて男性と電話で話してるんだって意識してしまって。
恥ずかしさは、どんどん増して……これ以上の沈黙に耐えられそうもなくて勇気を出してチャットを打つ手を止めて話しました。

それから不思議だったのは喋り出してしまえば恥ずかしさや緊張はあるものの嬉しいや楽しい感情が勝ってぎこちないながらも会話できたということです。

これが初めて彼の声を聞いたときの大まかなエピソードでした(笑)
付き合って二年五ヶ月が過ぎたけど未だに忘れることのない大切な思い出です。

次はSkypeで話すまでの経緯ですがこちらは短くなると思います(>_<)

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