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# 2011

第11章 マニュアル

チームは、玄武と、白虎と、分かりあった後、昼頃、建物に帰った。
レオンハルトが、イスに佇んで、言葉を口にした。
「あとは、朱雀だけだな。」
領楽も、イスに佇んで、言葉を口にした。
「どういう様に、説得をするかだな・・・。」
果歩と、褒得も、イスに腰を預けた。
チームは、あーでもない、こーでもない、話し合いをするが、なかなか、論が、表れない。
チームが、1時間位、会話をした後である。
建物のセンサーが、リアクションをした。
領楽が、センサーに、応えると、人間の姿をした、玄武が、いたのだった。
細身のスーツをまとった、中年の、男である。
普通の人間としか、見えず、おおよそ、玄武とは、思えない。
男は、何を、言いにきたのか。
チームは、玄武を、部屋に迎えたのだった。
領楽が、男に、会話を求める。
「どうした?何か、話したいことでも、あるのか?」
玄武が、答える。
「お前達に、渡したい物がある。」
男の、ライトハンドに、何かが、隠されている。
それは、なんと、剣なのだった。
チームが、眉間をしかめた。
領楽が、訊く。
「何だよ?これは?」
玄武が、一言。
「見てのとおり、剣だ。」
領楽が、思わず、再び、訊ねる。
「いや、そういう事を、訊いているんじゃなくてよ。」
男が、呟く。
「仲灯(ナカト)という、剣だ。」
チームの目が、大きくなる。
領楽が、玄武に、クエスチョンを与える。
「仲刀って、青龍の、代理人だよな。もしかして、仲刀は、その剣の、化身だったのか?」
男が、頷いた。
「御名答。ナカトは、ナカトでも、仲を灯すと、書くのだけどな。剣の名は、それなのだ。」
チームは、つい、剣に、目を向けるのだった。
男が、解説を、する。
「仲灯が、お前達を、認めたらしい。」
そして、一言。
「お前達の、力に、なりたいんだそうだ。」
玄武の話に、チームは、聞き入っている。
男が、詳しく、話す。
「もっていってはくれないか。何かあった時に、使ってほしい。」
領楽が、訊き返す。
「何かって、何だよ?」
玄武が、フォローを、応用する。
「いちおうって事だ。」
チームは、疑問の表情だった。

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