テキストサイズ

# 2011

第13章 欲得のメンタル

数日後、チームの備えは、整ったのだった。
チームは、朱雀への、説明の、いろはを話し合っていた為、夜中になった。
人間の形を成した、玄武が、建物に訪れた。
「朱雀の都へ、案内しよう・・・。」
夜の、ネオンが、灯った街中を、車が走る。
車を、しばらく、ドライブさせると、山の中に入って行った。
夜という事もあるが、何県の、ドコにいるか、よく分からない。
もしくは、人間界では、ないのか。
玄武が、言葉を灯らせる。
「ココだ。」
チームが、車を、停車させる。
そこは、静けさと闇が、コンビを組んでいる、山の中だった。
チームが、そこに、足を、赴かせた。
領楽が、呟く。
「朱雀・・・。いねェじゃねェか・・・。」
チームも、そう思った。
しかし、その時であった。
獣の爪の様なものが、闇から、召喚する。
巨大な、魔の爪だった。
さすが、ユーティリティーチームだ。
なんとか、これを、避けた。
チームが、再び、思う。
(何なんだ!?)
闇という色から、バケモノが、姿を作った。
それは、頭が、竜で、体が、トカゲの様になっていて、ライトハンドが、獣の様で、レフトハンドが、イカみたいである。
巨大な、生物だった。
この人間界には、ありえないタイプの、生物なのだった。
領楽が、言葉を口にした。
「コイツは、朱雀の、もののけなのか?」
玄武が、アドバイスをする。
「あれは、朱雀の、もののけでは、ない。人間の欲が、形となった、ものなのだ。」
チームは、不思議なものを、思わず、眺める。
玄武が、アシストする。
「人間の、欲が、作った、バケモノだ。」
欲が、暗闇の空に、叫んだ。
静けさと、闇の中に、欲声が、加わったのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ