テキストサイズ

# 2011

第14章 善と悪のハーフ

レオンハルトが、再び、言葉を口にする。
「領楽、分かんねェのか!?サーベルを収めろって、言ってんだよ!!」
果歩が、呟いた。
「どうして、領楽が、人類と、カオスの敵に、なっているんだよ・・・!?」
影が、口ずさむ。
「もし、オレ達が、正しいんであれば、カオスさえも、オレを止められない・・・。」
この時、レオンハルトが、ライトサーベルを、装備した。
「仕方ねェな・・・。領楽、かかってくるがいい・・・。」
リョウラが、言葉を、ほとばしらせた。
「オレが・・・ルールだ・・・!!」
影が、カオスと、人間、両方を、敵にした。
その瞬間だった。
祈る様な、表情で、果歩が、小さく、唱えた。
「シェイラ・・・!!」

この時である。
朱雀と、レオンハルトの、動きが、止まった。
領楽は、ニュートラルに、返る。
少しの、静寂の後、朱雀が、言葉を口にした。
「カオスの、合言葉を、知っているのか・・・?」
果歩が、答えた。
「幼い頃、親から、話を聞いた事がある・・・。」
朱雀が、言葉を唱えた。
「そうか・・・。」
そして、夜に、染まっていったのだった。
山の中に、静けさが、帰ってきたのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ