
私の彼は××さん
第2章 秘密
男の人は手に持っていた黒いものを自分に付けた
『これで思い出せるかな…?』
…デカくてマスクした男…
殺される…
「…お金なら少しあるから返して…」
マスクを投げ捨てて私の方へ近づいた。
『お金は要りません』
私の頬に手を触れた
『貴方が必要なんです』
そう言って私に唇を近づけた
“チュ”
唇を離した瞬間男は囁くように告げた
『城之内美優さん』
その名前は
「どこで知ったの!???」
彼は微笑みながら
『貴方のことはなんでも知ってますよ』
そう言って
私の手を両手でまた封じ込めた
