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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「ミラの耳って柔らかい」


そう言って触る逞に文句をつける。


「触り過ぎ!!やめてよ」

「だって触った事なかったから、この感覚に衝撃を感じてんの!」

「バカか、エロい」

「エロいと考えるからエロいんだろ?ミラってばイヤラしい」


はぁ?!
イヤラしいだと?!

見ら見上げると逞は声を殺して笑いながら、私の肩をポンポンと叩く。


「ミラ……しゃくれてる!!すげぇ顔!!」


こんなやりとりが続くと、お付き合いもやっぱり友達の延長線上になってしまうのだ。


嫌じゃないけど、物足りない。
これが本心だったりもする。

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