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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

夏休み明け、手繋ぎ登校で学校中に交際宣言をした私達は、意外にも温かく迎え入れてもらえ現在に至る。


「あははー……」


知らない先輩達にも茶化される私は、こういう扱いに慣れていない為、本当に困惑する。

教室に入ると私の唯一の女友達、親友の平岡すみれが笑顔で迎えてくれる。


「おはよー!!」

「おはよう」


すみれはお嬢育ちで、私の家庭とじゃ差がありすぎるけど、そんなのも気にさせないほど親しみやすさがあって、毎日癒されている。


「ふふっ」

「……何」

「んー?……何か、未来ちゃんがすごく女の子に見える。言葉使いも前より可愛くなったし」


ニコニコされると照れるんだけど……


一応気にする様になった。
改めて逞に女の子扱いされると、ちょっとは可愛く見せたいと思うのだ。

…あ、これも逞トラップ?!
まんまと引っかかる私は、それほど嫌でも無かったりする。

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