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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

ギャンギャンと言い合いながら、分かれ道では手を振って笑顔で別れる。


「それ食っていいから勉強しろよ?」

「するよ!!」

「ミラ……あとで電話する」

「うん、じゃーね!」

「もう少し、女らしく手を振れよ」


ブンブンと手を振ると、逞は肩を揺らして爆笑しながら帰って行った。


噛まれて、舐められて、吸われた耳を見えなくなってから手で覆った。


あの男!!
平気で何してくれんだ!!


家までの道のり、そればっかり考えて……

心臓が飛び出るくらいドキドキ言ってるし!!


本当にヤダ!!

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