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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

誰かに似てる……って、私か!!


何だかおかしくなって笑っちゃう。
親雅が私に勉強を教わろうという立場になったんだ。

どんぐりの背比べだったのにね。


「仕方ないなぁ。教えてしんぜよう!!」

『はぁ?本当はタクに教えてもらいたかったんだよ!!』

「何とでも保ざけ、阿呆が!!」

『あームカつく……で、家?』

「うん」

『じゃ、あと15分くらいで着くから!!じゃーな』


そう言って一方的に切られ、ちょっぴりイラってするものも、来る前に着替えようと部屋に行く。


易々と家に上げるなって思うかもしれないが、10年も友達やってれば、そうそう簡単には変わらない。

それはタクも一緒で、文句言いながらもいる方が楽しそうだし。

私と逞の関係も……両思いに浮かれてイチャイチャしていたはずが、あのキス以来何もない。


えぇ、とっても不満です。

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