
悪魔と淫美な世界へ
第5章 ~魔界の王~
もうろうとする意識の中…
フカフカなベッドの中でゆきは目を覚ました。
「ん…」
あれ…わたし…
って、裸っ!?
「ようやく目を覚ました か」
バスローブ姿の魁は、直ぐ横にある椅子に座りワインを飲んでいた。
「魁っ」
「のぼせる程激し過ぎた か?」
ワインが入ったグラス片手に、ベッドに上がり近付いて来た。
バスローブ姿なんて‥ わたしには刺激が強す ぎるっ…
「いい眺めだな…」
「えっ…?」
っ!?
自分が裸だという事を思い出したゆきは、身体を隠そうとしたがタオルさえないベッドの上であたふたした。
もうっ‥恥ずかしくて 死にそうっ
「その反応は逆効果だ」
残りのワインを口にした魁は、強引に唇を重ねた―――
ワインがゆきの喉を通り、アルコールで身体が熱くなっていくのを感じた…
そのまま深く舌が絡み‥均等のとれた綺麗な身体が覆い被さってきた。
「んっ…あっ‥‥んんっ …」
アルコールのせいかな …?
身体が熱くて…頭がボ ーッとするっ…
「キスだけで凄いな…
今まで焦らされた分‥ 手加減しないぞ…」
そう耳元で囁くと、首筋から胸元に唇を這わせていった…
「あっ…」
魁に触られる度に‥身 体が反応してっ…
凄いドキドキして胸が 苦しいっ
いやらしく胸元に舌を這わせながら、手は太ももに触れながら下へ移動していく…
「あぁっ‥‥あっ…んん っ…魁っ…」
「ゆき…
もっと‥その淫らな声 を聞かせろ…」
優しいが激しく攻める魁の長い指…
いやらしい音と、ゆきの声だけが部屋中に響いた。
「あっ…はぁっ…」
魁っ…
わたしの事愛してる?
魁の口から‥聞きたい っ‥‥
ゆきは魁の首に腕を回し、何かを求める様に抱きついた。
