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痛い女の子の妄想劇場

第3章 ~燃やされた家~

私は、少し泣き疲れてしまって、「はぁ」とため息をついた。
「私これからどうしよう...」
誰に言うわけでもなく、つぶやいたらその一言が、今の未来につながってしまった。
「君の親族は?」
「今日死んでしまった家族しかいないの」
私の祖父母は私が幼いころに死んでしまった。そして、父にも母にも兄弟はいないので
親族は誰もいない。
「さっきあった時に言ったけど、あたしたちはまた出会うって言ったよね?
今なら君に全ての真実を伝えることができる。
ただし真実を全て知ってしまった時には、あたしと一緒に来ることになるよ。
それでも真実が知りたいのなら、あたしと一緒に来て。今日の君の寝床は絶対に確保できるし、君が望むのであれば、今後の生活も保障する。どうする?」
私は少し悩んでいた。もちろん真人の言葉は私にとってはうれしいものだし、都合もいい。
ただ、真人とは今日出会ったばかりだった。
それでも今の私には、真人を信じるしか道はなかった。

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