
リアル-夢が現実になるゲーム
第2章 正夢
女子が大地と私のことでわいわい騒いでいたせいか
クラスの男子も大地にちょっかいをかけていた。
「おい~もうバラしちゃえよ大地~」
「付き合ってんだろ?お似合いなのになぜ黙るw」
「う~だからそんなんじゃねーっての…」
否定しつつも完全に浮かれまくってる私とは違って、
大地は本当に迷惑そうに手をひらひらさせて、やり過ごしているようだった。
--そう、大地が私のそばにいてくれるのには”夢”という訳がある。
別に恋愛がどうとか、そういうものじゃない。
昔から正義感が強い人だったから…
キーンコーンカーンコーン…
それぞれが急ぎ足で自分の席に着く。
私も美鈴たちと離れて、急いで教科書を引っ張り出した。
--だから、ここテストに出るよ!
えー先生そこムズいとこじゃん
はいそこ文句言わない!文句言ってたら黒板消すよ?
あーすいませんすいません
あははは……
クラスがほんわかとした雰囲気に包まれる中
私は大地をちらりと横目で見た。
サラリとなびく黒髪、ノートと黒板を見比べながら
カリカリと真面目にノートをとっている。
ボーっと見とれていたらバチッと目が合ってしまい
慌てて逸らしてもう一回見たら、すでに大地は黒板のほうへ向いていた。
クラスの男子も大地にちょっかいをかけていた。
「おい~もうバラしちゃえよ大地~」
「付き合ってんだろ?お似合いなのになぜ黙るw」
「う~だからそんなんじゃねーっての…」
否定しつつも完全に浮かれまくってる私とは違って、
大地は本当に迷惑そうに手をひらひらさせて、やり過ごしているようだった。
--そう、大地が私のそばにいてくれるのには”夢”という訳がある。
別に恋愛がどうとか、そういうものじゃない。
昔から正義感が強い人だったから…
キーンコーンカーンコーン…
それぞれが急ぎ足で自分の席に着く。
私も美鈴たちと離れて、急いで教科書を引っ張り出した。
--だから、ここテストに出るよ!
えー先生そこムズいとこじゃん
はいそこ文句言わない!文句言ってたら黒板消すよ?
あーすいませんすいません
あははは……
クラスがほんわかとした雰囲気に包まれる中
私は大地をちらりと横目で見た。
サラリとなびく黒髪、ノートと黒板を見比べながら
カリカリと真面目にノートをとっている。
ボーっと見とれていたらバチッと目が合ってしまい
慌てて逸らしてもう一回見たら、すでに大地は黒板のほうへ向いていた。
