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リアル-夢が現実になるゲーム

第2章 正夢

「あの大きな交差点に出たら一旦止まろう」
「…うん…」

スタスタ……

ピタッ

「っ!」
大地はバッ!と勢い良く後ろを振り向いた。
当然、というかのごとく、後ろには買い物袋を下げたおばちゃんが「?」という顔をして立っていただけだった。

「さっきのはただのおっさんだったのか…あーそうだよな、おっさんだからってすぐに犯人だってわけじゃねーんだよな、うわー…」
「そ、そうだね。何か怖がりすぎておじさんが全部敵に見えるねw」
「あはは、超紛らわしいなw」

次の公園でほぼ決定だと決まったわけだけど
どこで発生するのか分かれば案外怖くないもんだ。

森ノ宮公園…
家から一番近くの公園…

どこからどう来ても2人なら襲われることはまずない!
しかも隣の男は線こそ細いけど筋肉あって強いんだから!

今思えば、これが私の精一杯の強がりで、何の根拠もないことに気付かされる。
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