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リアル-夢が現実になるゲーム

第2章 正夢

「まぁ油断したらダメだな、次の公園も今のところよりは薄暗くて危ない」
「そうだね…」

スタスタスタ……

5分くらい歩くと、次の公園が小さく見えてきた。
小学生が乗っているような小さめの自転車が2、3台停められている。

「どうかな…」
「あそこも大丈夫そうだね!子どもがたくさんいるみたいだよ!」
「本当だな、じゃあ残るは本当に、森ノ宮か…」

安心しながら、横を、子どもがはしゃいでいるであろう公園の横を通った。
あれ…?

子どもの声が、全くしない
そして子どもの姿も、一切ない。

「っ…大地」
「…あ…」

公園の中には
ただ一人 ベンチにぽつりと座る男の姿があった。

「大地、さっきのって…」
「くそ、ここなのか…?通り過ぎちまったけど……」

背筋が凍っていく。
大地も私も、止まることが怖くて歩き続けていた。

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