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リアル-夢が現実になるゲーム

第1章 リアルゲーム-おじさん

「…で?どんな夢だったん?」
「え…と、おじさんにね、襲われるの…公園で」
「おっさんに?どんな?」
「顔は暗くてよく分からなかったんだよね…」

大地は腕組みをしてうーんと首を傾げる。
「そっかー、顔が分かんねぇと対処のしようもねぇよな…」
「そうなんだよね…時間も夕方、としか分かんないし…」

「んでさ、どんな風に襲われるの?ナイフとか持ってんの?」
「ふぇっ?!あーえっと…」
「?なんだよ」

何でよりによってこんな夢見ちゃったんだろ!
そしてよりによって、大地に…

「なるべく情報がほしいからさ、なるべく詳しく教えてくれ」
「うっ…」

ええい!もう恥ずかしいなんて言ってられない!
大地なら大丈夫…

「あのね、おじさんに公園で、え、エッチなことされるの…」
「…え?」
「すっ、スカートめくられて…それで…」

ほっ…ほらーっ!!微妙な空気になっちゃったじゃん!
だから嫌だったんだよ、

多分鏡見なくても、私の顔は真っ赤だ。

「そ、そうか…」

泣きそうになりながらそっと上を見上げると
同じように顔を真っ赤にした大地が口を押さえて横を向いていた。

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