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リアル-夢が現実になるゲーム

第1章 リアルゲーム-おじさん

「あーっ!疲れた、亜美戻ろー」
「そうだねー」
「…ちょっと、亜美あれ!」
「ん?」

ひょこっ
「…よぉ!」
「大地くんじゃん?どうしたのー?」
「大地?」

大地がすでに制服に着替えて、下駄箱に寄りかかって立ってる。
ああ、私の夢を心配して来てくれたんだ。

…と私は分かるけど、
美鈴や他のクラスメイトはその状況を知らないから…
当然、美鈴を筆頭にあらぬ噂が流れる。

「もう、愛されてるね~亜美♪」
「すげー大地くん積極的だね~」「ねーっ」

私は顔を真っ赤に…しないように頑張ってるのに対し、
大地は涼しい顔して、頭に「?」を浮かべながら私の手を引いていく。

「ちょっと亜美借りるな!ちょっとで済むから」

ぐっ…は、恥ずかしい…

大地は優しいけど、優しいけど
ちょっとヌケてるところがある…

別に10分休みじゃなくていいじゃん!
ちょっと昼休みとかに話せばいいのに…。

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