案内屋 〜アンナイヤ〜
第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章
「そして、歴史上に残る大虐殺が始まった。二つの村は壊滅寸前に追いやられた。それまである程度の親交があった牛頭と馬頭も人口僅少化によって徐々に交じり合いが無くなった。そして私は牛頭村に戻り説いた。「牛頭村はこの先平和に過ごそう。現世への復讐など馬鹿のすること。もうこうなりたく無いならば静かに過ごそう。」とな。こうして牛頭村の人間の頭の中には馬頭村の連中は現世への復讐を画策する過激派だ、というレッテルが残った。二つの村は完全に別れた。そしてこの虐殺の時既に人口が少なかった馬頭村は完全に壊滅した。村人は誰一人残らなかった。当然、兄も死んだ。」
凛丸は巻き物を投げ捨てた
怒りは頂点に達していた
「しかしそれでも生贄は足りなかった。鬼の復活には全くもって足りない。それと同時に、馬頭村の実態について疑念を抱く者も現れた。それが、馬頭村で殺されたあの牛頭村の夫婦、お初の両親だ。」
「まさか…まさか…アンタが…!!」
凛丸は巻き物を投げ捨てた
怒りは頂点に達していた
「しかしそれでも生贄は足りなかった。鬼の復活には全くもって足りない。それと同時に、馬頭村の実態について疑念を抱く者も現れた。それが、馬頭村で殺されたあの牛頭村の夫婦、お初の両親だ。」
「まさか…まさか…アンタが…!!」