案内屋 〜アンナイヤ〜
第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章
「ああ。殺した。私がやった。しかも妻の方にはちょいとばかし悪戯をしてやった。死んだ夫の亡骸の横で犯されるとは、一体どんな気分であったかのう?」
「…アンタは…!!アンタは一体…!」
「とにかくじゃ、こうしてあの二人は死んだ。後々二人が帰って来ないということが牛頭村の中で話題となり、それをなんとか解消する為に私はもう人すら居ない馬頭村へと向かい、牛頭へと帰り、二人がまるで馬頭の者に殺されたかのように語った。」
神前は凛丸に不敵な笑みを浮かべる。
「しかし、それでも足りなかった。あと一人。私は村が隔てられた100年前、虐殺が行われた50年前、夫婦を殺した5年前と、それぞれの年代を己を妖術で偽り過ごしてきた。神前小次郎としての自分を老体で死んだように見せかけ、小次郎の瓜二つの叔父として神前秀一郎を名乗り村を治めた。また時には馬頭村の村長、神前城介としても。」
「…アンタは…!!アンタは一体…!」
「とにかくじゃ、こうしてあの二人は死んだ。後々二人が帰って来ないということが牛頭村の中で話題となり、それをなんとか解消する為に私はもう人すら居ない馬頭村へと向かい、牛頭へと帰り、二人がまるで馬頭の者に殺されたかのように語った。」
神前は凛丸に不敵な笑みを浮かべる。
「しかし、それでも足りなかった。あと一人。私は村が隔てられた100年前、虐殺が行われた50年前、夫婦を殺した5年前と、それぞれの年代を己を妖術で偽り過ごしてきた。神前小次郎としての自分を老体で死んだように見せかけ、小次郎の瓜二つの叔父として神前秀一郎を名乗り村を治めた。また時には馬頭村の村長、神前城介としても。」