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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

男の傷が完全に修復され、男は眠るように気絶した。

「今のは…一体…。」

凛丸の目は丸くなったままであった

「ふぅ…とりあえず元凶も倒したことだし、一件落着だな。」

凛丸と渋谷はここに着て初めて目を合わせた。
その顔には安堵の微笑みすら浮かんでいた

「…渋谷さん。この村長さんはどうなるんですか?」

凛丸は真剣な面持ちで言った

「こいつは俺たち案内屋の本部へと送られる。じき、本部の迎えが来るはずだ。きっとそこで、永遠に外からは出してもらえない。牢獄生活が始まる。」

凛丸は自分のしていた仕事の重さに少し息苦しさを覚えた

「…帰りましょう。渋谷さん。」
「…おう。」

「…渋谷さん。」
「あ?」

凛丸が渋谷の顔を見て赤らむ

「お腹が空きました。」

二人は山を降りた。

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