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案内屋 〜アンナイヤ〜

第6章 アライ ザ ほーむ 其ノ一

「これ!しってる?」

成瀬は凛丸に見せつけるように携帯電話を差し出した。
黒い画面に赤文字で説明文が添えられた廃墟の画像だ

「…心霊スポット…?」

見てそのままの感想。単にそんな気がしたのだ。

「そうそう。心霊スポットの新井さん家ってとこ。群馬と埼玉の県境にあるらしい。」

写真から見るに、その雰囲気たるやこの世のものでは無いような気すらする。
廃墟となった平屋建ての一軒家にどことなく残された生活感が、不気味なほどに朽ち果て、崩れ、まるで時間が止まったかのような
誰も居ないはずなのに、誰かがまだ住んでいるような
そんな言いようの無い気味の悪さを感じた。

「どうどう?すごくね!?」

成瀬は嬉しそうに言った

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