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案内屋 〜アンナイヤ〜

第6章 アライ ザ ほーむ 其ノ一

「なに怖がってんだよー。何もいないってー。」

成瀬は笑いながら新井さんちへと入っていく

朽ち果てた家屋は二人を睨みつける。


凛丸もまた家屋へと足をゆっくり踏み入れた

「ガサッ」という音と共に、凛丸の足元に何かが絡む。

古びて茶色くなった新聞だ
発行年数は19....年 ...月 ..日 と掠れてしまって見えない

ただ、もう何十年も前の物であることは確かだ

誰かも知らない誰かが写っている写真も見つけた
女の子。おかっぱに着物。今じゃ珍しいモノクロ写真だ

身の回りに生活感を残して朽ちた現存する家具達は、アナログ感と昭和の香りを感じさせるものばかり。

台所…だろうか?一家が集まって食事をする為のテーブルには食事が当時のまま残されている。
黒い炭のようになって腐ってはいるが、それがまた何かを語る。

食事中に何かが起きたのだろうか

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