案内屋 〜アンナイヤ〜
第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二
"片付け"
妙に重みがあった。
どうやら、別次元の存在やそれに関する情報の漏洩を遮断する為の組織らしい。
遮断する為なら手段を厭わない。
凛丸は自分がやっている仕事の重みを改めて感じた。
…車に乗って数時間
渋谷の運転する黒いセダンは群馬県に入っていた。
あと数キロで白い家がある前橋市。
凛丸は少しだけ憂鬱な気分になっていた。
「鏡音、凛丸、あともう少しだ。」
時刻は夕方6時。
謎の現象を調査するにあたって、あえて日暮れ時を選んだ。