案内屋 〜アンナイヤ〜
第2章 きさらぎステーション 其ノ二
会話が途切れ、数分。例の列車が来た。
少し古い雰囲気の、時代を感じる列車だ。
二人はそれに乗車し、条件が揃うその時を待った。
:
眠気が襲うが、凛丸は意外にも寝付くことは無かった。列車は表記通りの駅を通過し、平常通り運行していた。
隣りに座る渋谷は、肩掛けのショルダーバッグから取り出したノートパソコンを何やらずっとカタカタといじっている。
凛丸はそれが気になり、少しだけ肩を寄せ画面を覗いた。
「ゴラ!!覗くなクソガキ!ボコるぞ!」
恫喝されたが凛丸にはその内容がしっかり見て取れた。
「2ちゃんじゃないですか!どうして今?」
その画面に乱立するスレッドは全て、渋谷のきさらぎ駅探索についてのチャット内容だった。
"気を付けろwww" だとか、 "釣り乙" だとか、まぁいつも通りの2ちゃんねるのオカルト板の風景がそこにはあった。
少し古い雰囲気の、時代を感じる列車だ。
二人はそれに乗車し、条件が揃うその時を待った。
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眠気が襲うが、凛丸は意外にも寝付くことは無かった。列車は表記通りの駅を通過し、平常通り運行していた。
隣りに座る渋谷は、肩掛けのショルダーバッグから取り出したノートパソコンを何やらずっとカタカタといじっている。
凛丸はそれが気になり、少しだけ肩を寄せ画面を覗いた。
「ゴラ!!覗くなクソガキ!ボコるぞ!」
恫喝されたが凛丸にはその内容がしっかり見て取れた。
「2ちゃんじゃないですか!どうして今?」
その画面に乱立するスレッドは全て、渋谷のきさらぎ駅探索についてのチャット内容だった。
"気を付けろwww" だとか、 "釣り乙" だとか、まぁいつも通りの2ちゃんねるのオカルト板の風景がそこにはあった。