テキストサイズ

案内屋 〜アンナイヤ〜

第2章 きさらぎステーション 其ノ二

その中には当然だが渋谷のものと思われる書き込みもあった。

"もうすぐ牛頭。オワタ\(^o^)/ 逝ってくるわwww "

「ネット上だとテンション高いんですね!!」
「うるせぇ!情報収集だよ情報収集!」

渋谷は顔を赤らめつつ、苦しい言い訳をした。いや、実際言い訳でも無いのだが

「こうやってオカルト板に投稿すれば、その場その場での対処方、回避方が教えてもらえるからな。しかもきさらぎ駅は少し昔だが2ちゃんねる上では有名な都市伝説になった。ならば尚更だ。」

まさにその通りだった。次々とこの先の対処法が書き込まれていく。それだけオカルト板の住人からしたらきさらぎ駅は危険な場所なのだろう。

「クソガキ、そろそろきさらぎ駅の前の牛頭(こず)だ。気ぃ引き締めろよ。」

凛丸はなんとなく、寒気を感じていた。
それもそのはず、条件通り他の乗客が眠り出したのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ