案内屋 〜アンナイヤ〜
第2章 きさらぎステーション 其ノ二
「馬鹿、最後まで聞け。確かにその線も考えられた。だけどな、不可解な点がいくつかあった。はすみが迷ったその時刻は更新時間からして深夜に近かった。そんな深夜に線路の沿線に車を停めて、わざわざ線路上にいる人間なんて普通だったらいないだろう?それに、はすみはトンネルに向かうまでの道のりで妙なことを言っていた。「後ろから太鼓を叩くような音が聞こえる。どんどん近づいてくる。」ってな。」
「太鼓…。」
「似たような証言が他でも取れている。きさらぎ駅で迷う奴はたまにいるらしくてな。はすみと同じように迷った奴が2ちゃんに投稿、ソイツもまた「後ろから牛の鳴き声のような音が近づいてくる。」って言うんだ。」
「太鼓なんでしょうか…牛なんでしょうか…でも聞き取りようによっては牛の方が有力ですかね。」
「そうだ。恐らく牛だな。この辺一体はいわゆる牛頭(こず)って地域らしく、なんというか日本の宗教的に重要な場所らしい。とりあえずソイツはコンビニに行き着いて助かったらしいのだが。」
どんどん凛丸の中で寒気が増してきた。恐らく、それを語る渋谷は更にひどいのだろう。
「太鼓…。」
「似たような証言が他でも取れている。きさらぎ駅で迷う奴はたまにいるらしくてな。はすみと同じように迷った奴が2ちゃんに投稿、ソイツもまた「後ろから牛の鳴き声のような音が近づいてくる。」って言うんだ。」
「太鼓なんでしょうか…牛なんでしょうか…でも聞き取りようによっては牛の方が有力ですかね。」
「そうだ。恐らく牛だな。この辺一体はいわゆる牛頭(こず)って地域らしく、なんというか日本の宗教的に重要な場所らしい。とりあえずソイツはコンビニに行き着いて助かったらしいのだが。」
どんどん凛丸の中で寒気が増してきた。恐らく、それを語る渋谷は更にひどいのだろう。