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案内屋 〜アンナイヤ〜

第2章 きさらぎステーション 其ノ二

「ここまでの要点を並べるとだな。
1・牛頭という宗教的重要な地域
2・忍び寄る牛の声
3・きさらぎ駅
4・神隠しのような失踪
これらが共通になる。ホラ、何かある気がしないか?」

「確かに、不可解な事象が共通していますね。宗教的に重要…ここがポイントかも。」

「その通りだ。」

初めて渋谷に認められた気がした。
ほんのちょっとの嬉しさが凛丸を満足させた。

「それで…今回の僕らの仕事って…?」
「ここを調査し、二度とここで迷子が出ないようにする。」

凛丸にはまだ彼の言っている "仕事" の意味が分かっていなかった。
真相を着こう。そう決めた。

「渋谷さん、そろそろ教えて下さい。これは一体どんな仕事何ですか?案内屋って、なんなんですか?」

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