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案内屋 〜アンナイヤ〜

第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章

黙っていた鏡音が顔を上げる。

「そう、だから私は案内屋からは絶対離れられない。仕事でもあるけど、大事な居場所でもあるの。」


鏡音はニコッと笑った。

少しだけ凛丸は安心した。
藪を進む三人の足はまだ止まらない。

だが、その時はもうすぐそこまで来ていた。


「さて、しんみりした話は終わりだ。着いたぞ。」

渋谷が足を止める。
後ろに続く凛丸と鏡音も足を止め、目の前に建つ廃墟を眺めた。

「さて、仕事だ。」

渋谷の声と共に三人は動き出した。




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