案内屋 〜アンナイヤ〜
第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章
右から大中小…というように、大きさ順で並んでいる。
凛丸はかかんでその墓石を眺めた
「あ…ここに…。」
凛丸は一番右端の一番大きな墓を指差した。
そこには一行、
「新井家の墓」
と書かれている。
ここで起きた悲劇の後もずっと、新井家は此処できっと息子と妻の帰りを待ち続けいたのだろう。
そしてようやく、何年もの歳月を経てようやく家族が一つになれる。
「ちゃんと、連れ帰って来ましたよ。」
凛丸は墓にそう語り、ほんの少しだけ微笑んだ。