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案内屋 〜アンナイヤ〜

第3章 きさらぎステーション 其ノ三

「誰かが原因を作っている…。」
「そうだ。それを探す。そして解決する。」

そんなことが出来るのかと、諦めてしまいそうだ

「大分陽が陰ってきましたね…。」
薄暮は増し、夕陽の佳境までに迫っていた。
「急ぐぞ。ここじゃあ時間の進みもおかしいらしいしな。」

凛丸はここでようやく自分の腕時計を見た。

PM 16:50

確かにおかしい。列車に乗ったのは昼頃だ。そこからそんなに経っていない。

「どういう…こと…」
「前にここに迷い込んだ奴は三人いる。二人目はその時間の異常を訴えた。2ちゃんねるでソイツの実況を見ている奴の書き込みは23時代だというのに、二人目の奴だけ書き込みが19時代なんだ。ここはそういうところだ。既にディメンショントラブルは生じている。」

間近に起こる異常。平常心の維持に焦る。

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