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案内屋 〜アンナイヤ〜

第3章 きさらぎステーション 其ノ三

ささやくような気味の悪い声が、渋谷と凛丸両者の耳に突き刺さる。

車は走り出した。

そうだ

これがはすみの見たものだ

二人は新たな被害者を目の前にし、落胆した。






:
気がまともになり、自分達の状況を把握したのはそれから一時間ほど経ったころだった
またも、正確な時間では無い。
そんな余裕は心身共に無い。

とりあえず二人はすぐ近くの牛頭駅に自力で戻り、そのホームの長椅子に腰掛け、脱出法の一つを実行することにしたのだ。

このままここに居ても状況が掴めない。解決など不可能。
そう、考えたからだ。

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