案内屋 〜アンナイヤ〜
第4章 きさらぎステーション 其ノ四
ー怖いー
その感情だけが凛丸の中でループし続けた。
:
「塔 凛丸…。」
渋谷は一人、ホテルのルームで手持ちのノートパソコンをいじっていた
案内屋東京支部のデータベース、スタッフリストから塔凛丸に関する情報を調べていた。
「年齢18歳、住みは池袋。身体的異常は特に無し、心理的不安定も特に感じられず。一般的な少年。ーか。」
その味気ないプロフィールに、つまらなさを感じた。
「塔凛丸に関する本支部からの調査結果っと…。」
本支部、全世界に24個に散らばる案内屋事務所、(支部)を統括する支部のリーダー的組織。
渋谷はその本支部のデータベースすら閲覧し始めた。
「塔凛丸…4歳の頃、現在の両親に路上で拾われる。身元不明。発見された当時の、過去の彼の記憶を全て消去し、塗り変えることによって現在に至る。」.
その感情だけが凛丸の中でループし続けた。
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「塔 凛丸…。」
渋谷は一人、ホテルのルームで手持ちのノートパソコンをいじっていた
案内屋東京支部のデータベース、スタッフリストから塔凛丸に関する情報を調べていた。
「年齢18歳、住みは池袋。身体的異常は特に無し、心理的不安定も特に感じられず。一般的な少年。ーか。」
その味気ないプロフィールに、つまらなさを感じた。
「塔凛丸に関する本支部からの調査結果っと…。」
本支部、全世界に24個に散らばる案内屋事務所、(支部)を統括する支部のリーダー的組織。
渋谷はその本支部のデータベースすら閲覧し始めた。
「塔凛丸…4歳の頃、現在の両親に路上で拾われる。身元不明。発見された当時の、過去の彼の記憶を全て消去し、塗り変えることによって現在に至る。」.